
店内は猫グッズだらけ!レトロ感溢れる喫茶店
長八珈琲店
長八珈琲店について:
私は、新潟県小千谷市の出身で東京の大学に進学した時に、アルバイトに雇っていただいた都内杉並区の喫茶店で、サイフォン式のコーヒーに出会いました。料理の盛り付けなども習って、楽しく仕事をさせていただきました。そして何よりも自分の人生を変えたことが、そのお店のマスターの入れたコーヒーが美味しかったことです。妻は私の2年後にお店で働くようになり、それがきっかけで知り合いました。私も妻も、マスターとママに可愛がっていただき、お二人が憧れの存在になっていました。
静岡県との出会い:
東京での生活は素晴らしい出会いもありましたが、東日本大震災では都内で帰宅難民も経験し、なんとなく東京とは別の街で喫茶店をやってみたい思いが強くなりました。神奈川県でお店をやる話しもありましたが、家内の実家が静岡市内で静岡に足を運ぶ度に、私も妻もあらためて東京など都会には無い、親しみやすく明るい静岡の街の良さを感じ静岡でお店をやることを決めました。

駿府町に決めた理由:
お店のテナントを探す中で、駿府町のこの物件に出会いました。元は居酒屋さんだったというこのお店は、入り口からカウンターを抜け奥に長く、二階スペースもあります。他の物件には絶対無いのは一階の一番奥のテーブル席のスペースのすぐ外に駿府城の石垣があることです。私はお城も大好きだったので、ここしか無いと感じ決めました。
また、静岡市は焙煎やコーヒー豆のお店が多い街で、特に深入りのコーヒー豆の人気があると思います。性別を問わずいろいろな方に飲みやすいコーヒーが多く、当店もそんな味わいのコーヒーをサイフォン式にこだわり提供しています。
人との繋がりと暖かさ:
駿府町は、すごくあたたかい場所、下町感もあって親しみやすいと思います。特に、コロナになってからすごく助けられていることを実感しました。
私たちは、二人とも猫が大好きで気がついたらお店の中も猫のアイテムが増えていました。実はそう計画していたのではなくて、お客様と猫の話をしていたら猫のグッズを持ってきてくださったり、お店の玄関もイラストレーターの方がその方のタイミング立ち寄って描いてくれています。猫の絵を描いていただいた時に、その猫の絵が気になって来店くれたお客様もいらっしゃいます。みなさんとの輪の中で、私たちのお店がお互いを気遣う、尊重し合う空間になってくれたらと思います。サイフォン式のコーヒーのように味わいだけでなく、見ていても楽しいお店でありたいと思います。