静岡市民劇場

インタビュー
Interview
インタビュー

生活を彩る演劇を静岡で観る

静岡市民劇場

小川 陽子さん、大塩 世紀子さん

Yoko Ogawa & Sekiko Oshio

リポーター 眞鍋 鳳我さん

静岡県出身、静岡大学農学部応用生命科学科
趣味・好きなもの:自動車、旅行

キャッチーな立て看板に引き寄せられ静岡市民劇場へ!

静岡市の街を歩いていると、目に飛び込んできたのは入口に置かれたキャッチーな立て看板。気になって階段を昇ると、その先にあったのは「静岡市民劇場」。中に入ってみると、会員たちが和気あいあいと談笑していて、温かく和やかな雰囲気が広がっていました。

出演者様からのコメントが掲示されていました
県内・全国の市民劇場の情報

自ら演劇の魅力を広める、市民劇場ならではの特徴

市民劇場は、演劇を観て楽しむ会でした。そして、お芝居を観る楽しさを広めていこうと活動していました。大きな特徴は、会員たち自身が演劇の魅力を広める活動をしていること。基本的に3人以上のサークルで活動し、演劇の楽しさを伝えながら、コミュニケーションの場としても機能しています。
現在の大きな課題は、コロナ禍の影響で会員が減ってしまったこと。お芝居を観る楽しさをホームページ、リーフレット、ポスター、立て看板などで伝えながら、会員の口コミで仲間(会員)を増やす活動を続けています。

演劇の面白さを伝えたい理事長・小川さんの想い

静岡市民劇場の理事長である小川さんは、「演劇の愉しさを多くの人に伝えたい」という強い想いを持っています。演劇は「作品に込められた作者や演出家、出演者たちのメッセージが、直接伝わってくる、俳優さん達が目の前で演じているという特別な体験をする時間です」。その魅力をより多くの人に届けるため、日々活動を続けています。

(左)小川さん (右)大塩さん

劇場を支える多彩な業務

市民劇場の運営は、会員たちの手によって支えられています。具体的には新しい会員を誘う活動を例会(お芝居の上演)の3ヶ月から始めて、例会の当日は出演者の出迎え、劇団スタッフの指導による舞台装置などの搬入・搬出、会場の整備、受付、パンフレットやお芝居に関連するグッズの発売など多岐に渡ります。まさに、演劇を愛する人々が自らの手で例会を作り上げているのです。

生の演劇を通じて、日本の演劇文化を発展させる

静岡市民劇場が目指しているのは、「生の演劇を通して、創造団体(劇団)と共に日本の演劇の民主的発展を促すこと」。舞台の感動を多くの人に届けるだけでなく、演劇を通じたコミュニティの広がりも大切にしています。
興味を持った方は、ぜひ一度足を運んでみてください。静岡市民劇場で、新しい演劇の世界を体験してみませんか?

静岡市民の演劇交流の場・静岡市民劇場:
駿府町を新静岡交差点から水落方面に向かって約100メートル進んだ建物の2階、NPO法人静岡市民劇場は「劇場」ではなく、演劇文化の振興を目的に、「素晴らしい演劇を自分たちで取り上げ、定期的に観続けよう」と1958年に創立された団体です。例会を運営していく中で、劇団と会員の結びつきや、会員同士の交流、会員を増やす活動、新会員の受け入れ、公演当日までの運営を行っています。

地域の団体同士が演劇を支える日本独自の活動:
静岡市民劇場の理事長・小川陽子さんは「生のお芝居を観て楽しむこと、そして日本演劇の発展をみんなで目指すことを目的に活動しています」と説明くださいました。静岡市民劇場と同じ目的で活動している団体(演劇鑑賞会)は、現在(2024年12月)静岡県内に9団体、日本全国では109団体あります。1990年代のピーク時に比べ団体数、会員数とも少なくなりましたが、「このような演劇鑑賞会が全国各地にあって活動しているのは日本独自のもので、世界に類がない」そうです。地域に根差した鑑賞会があってこそ、地方でも生の舞台を観ることができます。小川さんは「そういう鑑賞会を大切にしたい」と考えていらっしゃいます。

取材時の様子

日本の演劇の魅力を伝え発展に:
「お芝居を観て楽しむだけの単なる演劇鑑賞団体ではなく、自分たちで考え知恵を出し合って、みんなで力を合わせて、演劇という文化を広める活動することを大切にしています」。小川さんはこの団体に入会して50年以上、演劇を楽しんできたそうです。
事務局長の大塩さんは、ご友人に誘われて3人で会員になり、今は事務局に勤めています。「作品を観るごとに泣いたり、笑ったり、やさしい気持ちになったり、時には怒ったりすることが、とても楽しい。お芝居は私の第二の学校ですね」と大塩世紀子さん。年に6つの作品を、広くたくさんの方に観てもらうことを心がけて、事務局の活動をされています。

北街道を演劇文化発信の拠点にこれからも:
静岡市民劇場は北街道を挟んで鷹匠1丁目や、現在の駿府町に事務所を構えてきました。現在の会員数は約600名。一番多い時期には4500名余りと現在の7倍以上だったそうです。新型コロナ禍がおさまり、ようやく再び演劇を楽しめるようになりました。
静岡市民劇場では、常に10代から年齢を問わず新しい会員を受け付けています。若い人に芝居を観てもらいたい、芝居を好きになってほしいとの考えから、月額会費は大学生・専門学生以下1000円、大人3000円となっています。

お芝居が結ぶ人との新しい繋がり、ぜひあなたも会員に!:
大塩さんは「お芝居は常に『生』で、常に『新しい』。劇の内容も大切ですが、1つずつのお芝居の時間や空間をみんなで共有できることが楽しいです」とお話しくださいました。
また小川さんは「お芝居をいっしょに観て感想を話し合ったり、家や会社と違う人間関係を作ることができて、視野が広がったり色々な考え方を学んだりできることが何よりも魅力です」と話してくださいました。
コロナ禍を過ぎ、劇団の人たちや演劇を楽しむ人同士で再び交流ができるようになりました。大塩さんは「67年間、生の舞台を継続して愉しんでいるNPO法人静岡市民劇場は、これからも素敵なお芝居を皆さんと一緒に観続けたいです」と語ってくださいました。
まさに今、あらためて生の舞台演劇を楽しめる新時代が始まったと言えるでしょう。

静岡市民劇場

住所静岡県静岡市葵区駿府町1-24
越後屋ビル2階
TEL054-253-6839
営業時間12:00〜19:00
定休日土、日、祝日
URLhttps://www.siz-shimingekijyo.com/
Facebookhttps://www.facebook.com/sizuokasimingekizyo

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